愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道は、日本で初めて海峡を横断できるサイクリングロードが整備され、「サイクリストの聖地」として人気を集めています。島々を結ぶ橋には自転車・歩行者の専用レーンが設けられ、眼下に広がる多島美を眺めながら自分の足で渡ることができます。各島にレンタサイクルターミナルが整備され、推奨サイクリングルートがブルーラインで示されているので、気軽に、迷わず、サイクリングを楽しめるのが魅力です。
しまなみ海道には見どころがいっぱい。特に瀬戸内海の歴史を語るうえで欠かせないのが村上海賊です。海賊というと船を襲って金品を奪うイメージがありますが、村上海賊は海の難所である瀬戸内海の激しい潮流や地の利を掌握し、船が安全に航海できるように水先案内や海上警固を担っていました。
自転車と船を乗り継ぎ、村上海賊ゆかりの地を巡りましょう。しまなみ海道の各地に史跡が点在していますが、今回は馬島、小島を経て、来島村上氏の本拠地・来島へ。城跡や村上海賊が崇めた寺社などが残り、村上海賊の生きた記憶をたどることができます。
ガイドブックでは得られない情報を盛り込んでしまなみ海道を案内してくれます。「小島も立ち寄ってください。日露戦争前に築かれた芸予要塞がほぼ往時の形で残っています」。
■ボランティアガイドの申込
今治地方観光協会
TEL:0898-22-0909 FAX:0898-22-0929