広島のまちについて聞かれれば、戦争で壊滅的な被害を受け、新しくつくられたイメージがあります。しかし、そのまちづくりの基礎は江戸時代にありました。毛利輝元により1589年に広島城の築城が始まる以前は、このあたりは太田川が土砂を運んでできた三角州で人が住めない地域でした。軟弱な地盤を整備して城下町が形成され、発展。廃藩置県により、広島城が政治・経済の中心としての役割を終えると、城内には軍事施設が置かれました。そして1945年の原爆投下。町の中心地から直径4㎞ぐらいまでさえぎるものがないほど破壊されました。その中で国が予算を投入してまちを復興。平和記念公園をつくるという趣旨に多くの人が賛同し、協力しました。
まちの様子は大きく変化しましたが、江戸時代の名残や被爆の痕跡は今も数多く残っています。戦争中は延焼防止のための防火帯として利用された用地を活用して、戦後に整備された平和大通り。太田川には江戸時代の雁木が残っています。原爆投下の目標とされた相生橋の被爆の痕跡を残す親柱や、被爆樹木もあります。まちを歩けば、昔も今も、そして未来に向けて、快適で安全、平和なまちづくりが行われていることに改めて気づかされます。
広島の歴史やまちについて、わかりやすく案内してくれる。普通に見ているだけでは気づかないことも教えてもらえるので、ぜひ案内してもらおう。事前の予約要。
広島市観光ボランティアガイド協会
住所/広島市中区基町5-61 広島市青少年センター内
TEL/082-222-5577
営業時間/[受付事務]10:00~16:00 [観光案内]9:00~17:00
定休日/受付事務定休日は日・火・祝日・祝日の翌日(その日が火曜日の場合は直近の平日)、観光案内は受付事務定休日にかかわらず行います。
平和記念式典開催日(8/6)、お盆(8/13~15)、年末年始(12/27~1/3)は受付事務、観光案内とも休み。
料金/ガイド交通費及び協会運営費としてガイド一人につき1,500円を負担
被爆資料や遺品、被爆の惨状を示す写真や資料などを収集・展示。広島の被爆前後の歩みについて知ることができる。4月25日にリニューアルオープンし、よりわかりやすい展示となる。
住所/広島市中区中島町1-2
TEL/082-241-4004
営業時間/3~7月/8:30~18:00、8月/8:30~19:00(8/5、6は20:00まで)、9~11月/8:30~18:00、12~2月/8:30~17:00
休館日/12/30、31 ※情報資料室は12/29~1/1まで閉室
料金/大人(大学生以上)200円、高校生100円、中学生以下無料