濃厚なうまみの一年ものの牡蠣を味わえ
寄島よりしまかき

2023.01.13

海と山の豊富な栄養がおいしい牡蠣を育てる

冬が旬の牡蠣。瀬戸内海の牡蠣はおいしいことで知られていますが、知る人ぞ知る産地が岡山県の寄島です。「寄島かき」は身入りが良く、プリプリで、濃厚なうまみがたまりません。毎年11月中旬から3月頃まで寄島漁港に牡蠣直売所がオープン。驚きの安さで購入でき、大勢の人でにぎわいます。

漁師の黒川真一さんが営む「海真丸」も人気の牡蠣工場です。「寄島の牡蠣がおいしいのは、漁場が栄養豊富だから。瀬戸内海特有の潮位差で多くのプランクトンが発生し、高梁川が山の栄養分を運んできてくれます。底引き網漁の船が適度に海を耕してくれるのも牡蠣にとっては良い環境です」。

栄養豊富だと成長が早く、「寄島かき」はすべて1年もので出荷されます。若くて身に弾力があるので加熱しても身が縮まりません。海真丸では、養殖筏から上げた牡蠣をきれいに掃除し、再び海に戻し、身を太らせてから販売するのでおいしさもひときわです。

殻についたフジツボなどの付着物を一つひとつ丁寧に取り除く。このひと手間で、再び海に戻したとき、牡蠣が他のものに邪魔されずに存分に栄養を吸収できるようになる。
牡蠣は大きさを選んでキロ売り。殻付き大5kg 4,500円、殻付き小5kg 3,000円など。
海沿いに牡蠣工場が並ぶ。土日は行列ができることも。
冬は牡蠣に専念し、牡蠣のシーズンオフは底引き網漁に従事する海真丸の黒川さん。
海真丸では通販でも注文できる。電話でご相談を。

気軽に牡蠣のおいしさを味わえるメニューも

牡蠣のおいしい食べ方は、まずは殻付きを蒸すか焼いて、何もつけずにそのまま味わうこと。天然の塩気が濃厚でジューシーなうまみを引き立てます。

炊き込みご飯も絶品です。地元で愛される惣菜の店「まからずや」では、牡蠣小屋直送の新鮮な牡蠣を使った「寄島かきめし」を販売。牡蠣のおいしさを引き出すため、最初に牡蠣の身だけを煮て調理。その煮汁でご飯を炊き、仕上げに牡蠣をトッピングして、急速冷凍しネット販売を行なっています。電子レンジで温めていつでも炊きたての風味を味わえ、早崎店ではイートインができます。なお、牡蠣シーズン中の土曜日は、通常の牡蠣めしが販売されることもあり、こちらも楽しみです。

ほかにも、注文を聞いてから焼いてくれる「かきおこのみ」が大人気。時間は少しかかりますが、プリプリの牡蠣がたっぷり入り、ボリューム満点です。

まからずや「寄島かきめし」972円
地元の少し甘めの醤油と清酒、岡山県産コシヒカリでなければでない風味とおいしさを味わえる。インターネットショップ海鮮厨房まからずや
https://store.shopping.yahoo.co.jp/makara-n/)にて購入可能。
まからずや「特選かきおこのみ」1,300円
特選かきおこのみは、通常のかきおこのみ(900円)の約1・5倍の量の牡蠣を使用。どこを食べても牡蠣がゴロゴロ入っていて大満足。
海真丸
住所/岡山県浅口市寄島町13003-33
TEL/0865-54-4591
営業時間/9:00頃~16:00頃
休み/火曜日
駐車場/あり

工場とお店が一緒になっている。
まからずや早崎店
住所/岡山県浅口市寄島町7540-50
TEL/0865-54-5355
営業時間/8:30~18:00(注文受付は17:30まで)
休み/日曜日、祝日の月曜日
駐車場/あり
地元の人が惣菜や弁当を買いに立ち寄るアットホームな店。

KEYWORD

  • 環瀬戸内海地域交流促進協議会の取り組み

PageTop